« 日本の財政赤字(4)ガソリン暫定税率廃止でほかの税収は1.9兆円<増える>のですが...誰も言わないね | トップページ | 日本の財政赤字(5)「消費税率を10%に上げて、サラリーマンが基礎年金保険料を払わなくて済むようになれば、消費が大きく落ち込むことはない」ってホントだろうか? »

ドル崩壊? それともドル高? ---1998年以前の「ユーロ」為替レート

2001年9月から6年あまり、ユーロは対ドルでも対円でも上昇を続けています。この傾向はずっと続くのでしょうか。

それを調べるには、長期のチャートがほしい。しかし、1998年以前には「ユーロ」という通貨はなかった。というわけで、かつての独マルク、仏フラン、伊リラのレートから、仮想通貨「ユーロ」のレートを推定してみました。

Image001
図:クリックで拡大

ユーロ圏のGDPのおよそ7割はドイツ、フランス、イタリアの3カ国が占めていて、3カ国内での比率は順におよそ45%、30%、25%です。この重みで3通貨(マルク、フラン、リラ)のレート(*1)の(乗法的な)重みつき平均を計算して求めたのが、上のグラフの「ユーロ」レート(1971年〜2008年)です。

ユーロ/ドル相場(青色の線)を見て下さい。現在はかつてないユーロ高(約1.4ドル/ユーロ)と言われていますが、過去30年で、この水準のユーロ高は1980年頃と1990年代初頭の2回あったことがわかります。いずれも中東の戦争で原油が高く、米国の財政赤字が急拡大した時期です。2回とも、その後の5〜10年で1ドル/ユーロを割る水準までドル高ユーロ安が進行しました。

サブプライムバブルの崩壊をきっかけとした信用収縮の過程が、暴走せずに踏みとどまるならば、ドル安による米国の輸出の好調に、いずれはおきる原油価格の低下が幸いして米国経済が復調し、(対ユーロで)ドル高が進行するというストーリーもあり得るように思います。

------
注 *1) FRBのHPで取得できる過去データから計算。

|

« 日本の財政赤字(4)ガソリン暫定税率廃止でほかの税収は1.9兆円<増える>のですが...誰も言わないね | トップページ | 日本の財政赤字(5)「消費税率を10%に上げて、サラリーマンが基礎年金保険料を払わなくて済むようになれば、消費が大きく落ち込むことはない」ってホントだろうか? »

経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52086/40095231

この記事へのトラックバック一覧です: ドル崩壊? それともドル高? ---1998年以前の「ユーロ」為替レート:

» 説明>YosokuTaro(よそくタロー)とは [YosokuTaro (よそくタロー) 開発ブログ]
時系列解析による経済指標の中期予測 [続きを読む]

受信: 2008.04.17 09:21

« 日本の財政赤字(4)ガソリン暫定税率廃止でほかの税収は1.9兆円<増える>のですが...誰も言わないね | トップページ | 日本の財政赤字(5)「消費税率を10%に上げて、サラリーマンが基礎年金保険料を払わなくて済むようになれば、消費が大きく落ち込むことはない」ってホントだろうか? »